CR-Xを知ってCR-Xを楽しもう
CR-Xとは、かつてホンダが誇っていたライトウエイトスポーツの雄です。1983年のバラードスポーツCR-Xに始まり、1987年のサイバーCR-X、1992年のCR-Xデルソル。そして、1997年の生産終了まで。最近では、スポーツ車自体が下火となってしまいましたが、CR-Xに関しては熱狂的なファンが多く、その事は、毎年カー雑誌に「CR-X復活!?」なんて記事が掲載される事からもわかります。私自身、CR-Xはもう乗っていませんが機会があればまた乗りたい。そう思えるクルマです。
CR-Xの中でもっとも良いモデルはどの型式であったか。どのCR-Xにも良い点があるのですが、私が選ぶのならサイバーCR-X(二代目CR-X)のEF8です。この型式はB16Aと言うエンジンを搭載し、1000kg程度の車重に対し160psもの馬力を与えました。当時、CR-Xと同クラスのCR-X以外のクルマが120ps程度であった事を考えるとホンダがいかに凄かったのかがわかると思います。
ですから、私が薦めるCR-Xの中古車はEF8です。しかし、当然のように酷使されているクルマが多いので、購入前には慎重に吟味する必要があります。きちんとメンテナンスがされているかを見た方がいいでしょう。ホンダのエンジンは元々頑丈です。しかし、年式的に相当な距離を走っているCR-Xが多くなっています。もし、普通に手間をかけずに乗りたいならばCR-Xは買わないほうが良いです。相当な手間、メンテを覚悟してください。ただ、それに見合うモノは与えてくれるクルマです。CR-Xは。
CR-Xの三代目であるデルソルとはどんなクルマなのか。簡単に言うと2シーターのオープンカーです。初代バラスポ、二代目サイバーとはスタイリングも大きく変わり、また狙いも変わりました。二代目CR-Xまでは純粋に走りを追求してきたのが一転してオープンカーになり、走りを楽しむクルマとなったのです。
そのため、二代目CR-X以前のオーナーたちからは敬遠されがちでした。しかし、そこに狙い目があります。ホンダはデルソルを走りの追求のクルマにしませんでしたが、それを敢えて走りのクルマにしてしまうのです。元々、走りのクルマでないCR-Xデルソルは比較的状態の良い個体が多く、年式もCR-Xの中では当然新しく、エンジンもEF8と同じB16Aながら170psとなっています。これをベースに走りを追求するってのもアリではないかと思います。
ホンダをイジる時は給排気はあまり変えずに、足まわりと軽量化なんて言いますが、ここを敢えてピークパワー志向NAチューンなんてどうでしょう?